2012/2/12 柔整鍼灸臨床研究会

誠快醫院 院長 鹿島田 忠史 先生
2級建築士 某大手プレハブ会社の社員から、操体法の創設者・橋本敬三先生(仙台の医師 (1897-1993)が 高橋迪雄(みちお)の正体術など民間の健康法をみずから実践し、肉体の変化が進む過程で何が起きているかをつかんだ結果うまれた健康法)に、1年間師事された。
治療師を目指して、①按摩マッサージ指圧師を取得。②柔道整復師を取得。③医師免許を取得。
操体法を進化させた SPAT を創設された。
今回のWeb 報告では、技法の公開は骨盤矯正法など誤った使い方でリスクを含むことがあるために差し控え、SPAT治療の根本的な考え方のみを要約します。テクニックの習得には、DVDや書籍も多く出ています。やはり講習会などで実地の手ほどきが最も重要とのことです。 臨床研 田中
第1部 SPATの根本的な考え方Q: 手技療法・理学療法の専門家が操体原理などいう余計な知識を勉強して何の役に立つのでしょう?
A: 慢性疾患の患者さんを病院でもできない生活習慣指導で根本的な治癒状態に導きたいと思いませんか? こうした生活習慣指導の指標となりうるのが操体原理です。
そもそも、生きることの究極目的は何でしょう?
1.子供を作り、守り育てる=種の保存。
2.少なくとも次世代が自立できるまでは生き延びる。つまり、子育ての終わる50歳までは何としても生きのびなくてはならない。
人生を4区分する古代インド思想から、50歳を越える意味は ?学生期:0~25歳 自立のための準備期間(一人前になるまで)
家住期:26~50歳 子育てと仕事の期間(最も社会貢献≒仕事ができる)
林住期:51~75歳 他の3世代のサポート期間(≒江戸時代の寺子屋の先生的な存在)
遊行期:76歳以降 自立維持が最優先の期間(自立ができなくなると、生物学的に生存は危うい)
医療・健康指導の目的とは何だろうか?
・出来るだけ病気にはなりたくない! 予防医療・フィットネス
・もし病気になったら確実かつ楽に治して欲しい! 治療医学
・死ぬまで元気に過ごしたい! 抗(好)加齢 (グッドエイジング・PPK=ピンピンコロリ)
上記3つのために医療・健康指導は、何をしているのだろうか?
本質的には2つ!-それは
-《 援 助 と 鍛 錬》援助: 整復固定、テーピング、マッサージ、温熱・冷却療法、脱水への輸液、抗生剤投与など医療の大部分
鍛錬: リハビリテーション、筋力・エアロビクストレーニング、ワクチン、鍼治療、脱感作療法など
援助と鍛錬をどのように運用すれば、より治療効果が上がるのか?
今まで医療: 治療家が主役
操体原理: 患者さんが主役
そこで
【患者さんの気持ちよさを指標に治療を組み立てればよい!】これが操体原理

操体原理の
第1法則 「気持ちよいは身体によい」
-気持ちよさには-・援助の気持ちよさ(いやし)、と・鍛錬の気持ちよさ(爽快感)、の2種類がある。
気持ちよさのグレード
1)しているときも、した後も気持ちよい
2)しているときは何も感じないか多少つらいが、した後が気持ちよい
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3)しているときも、した後も何も感じない
4)しているとき何も感じないが、した後がつらい
5)しているときは気持ちよいが、した後がつらい
6)しているときにつらく、した後もつらい
《2)以上をメドに調節する。5)6)は危険》
第2法則 -自己責任要素-
呼吸・飲食・運動・ストレス管理+生活環境は互いに関連し、補い合う関係。
第3法則 -慢性疾患の可逆性-
発生:歪み(体調悪化)⇒機能の障害(検査値異常)⇒器質が破壊(外科疾患)
回復:歪み解消(体調向上)⇒機能の回復(検査値改善)⇒器質が修復(画像改善)
悪くなるのも良くなるのも黄色の部分、歪みが出発点になる
第2部:歪みのとらえ方とその解消法を習得《SPATの不適応疾患》
1)骨折・脱臼・肉離れなど外傷による痛み (骸)
2)骨粗鬆症 (骨)
3)癌の骨転移疑い (が)
4)関節リウマチ等炎症性疾患の急性期 (リ)
5)腰椎椎間板ヘルニア (ッ)
6)体力の低下した超高齢者 (チ)
(かっこ内は記憶法)

腰椎の運動分析=動診による骨盤歪み検査⇒操体法による筋緊張除去⇒骨格の歪み矯正
SPATの全体的注意
1.骨盤歪み検査=動診のポイント (どう)
1)姿勢:治療者と患者の両者が安定する姿勢 (し)
2)対称性:障害に起因するトリックモーションに注意する。 (た)
3)速度:体操的に速く動きすぎると快?不快の差が分からない。 (掃)
4)重心:重心のかけ方が間違うとそのだけで不快な動きとなり、差が分からない(除)
5)範囲:動きの幅が大きすぎるとどちらも不快となり、小さいと差が分からない (は)

動診:体躯の回旋練習
2.操体法のポイント (そう)
1)姿勢:治療者と患者が安定して動ける姿勢 (し)
2)抵抗:気持ちよい適度な抵抗力。患者の出す力に合わせて気持ちよい強さで支える(シンクロ抵抗)。 (て)
3)保持時間:患者が丁度よいと感じる秒数 (穂)
4)脱力:追っかけ脱力をして筋うっ血低減の気持ちよさを増す。 (だ)
5)間隔:操体と操体の間隔を1-2呼吸取って筋疲労を除く。 (か)
3.矯正のポイント (今日 )
1)姿勢:患者に不安を持たせない安定した姿勢 (し)
2)方向:適切な矯正が行われる方向を確保する (ほ)
3)範囲:適切な幅の矯正操作、瞬発力で少ない幅が基本 (は)
4)強さ:適度な強さで事故のない強さ 気持ちよさを目安の練習する (つ)
5)速度:瞬発力を効かせて揺さぶるように行う(揺さぶり矯正)。強くてゆっくりの矯正は危険性が高い。 (そ)


皆さんお分かりでしょうか?分からない人には私がやりますから体験してください。


筋肉は硬くなっている時にはうっ血しています。ここをストレッチすると膨らみは引き延ばされ、停滞した血が動きだして腫れは引いてゆきます。

なるほど、そうゆうことですか。

では来月も練習をつんでください